温泉天国の戦闘

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夜汽車で来たあいつ

月曜の晩にテレビ埼玉で放送している「鉄道車両列伝」という番組がアツい。
毎週とても楽しみにしている。
俺はあまり鉄ではないけれど、鉄道車両のメカニズムや、それにまつわるエピソードが興味深い。

今回は寝台特急「銀河」の24系客車の回だった。
実は俺は一度だけ、この「銀河」に乗ったことがある。
あれは名古屋に住んでいた頃、いつだったかのWHF横浜に出掛けた時の事だ。


その日、俺は初めて高速バスで横浜に行く計画をしていた。
会場でキットの箱詰めなどの作業があったから、早朝に横浜に到着してディーラー搬入時間開始と同時に会場入りし、作業を始めたかったからだ。
バスの切符も前もって用意して、万全を期したつもりだった。
しかし俺は、名古屋駅からバスが出る事は知っていても、駅のどこからバスが出るかは知らなかったのだ。
途方に暮れていると、JRの高速バスが駅前を走り去っていくのが見えた。
その晩の、最後のバスだった。

弱った。
出直して朝に新幹線で出たのでは、開場までに準備が間に合わなくなるかもしれない。
みどりの窓口でバスの切符を払い戻す時、ダメ元でこれから横浜まで行く手段は無いかと尋ねると、駅員は寝台急行の事を教えてくれた。
俺は、「銀河」のB寝台の乗車券を買うことにした。

駅前のラーメン屋で時間をつぶした後、俺は駅に戻ってきた。
深夜0時過ぎだったか。
駅のホームに人気は無く、「本当に電車なんて来るのか?」と心配になり始めた頃、煌々とヘッドライトを灯したEF65が客車を牽引し、ホームに滑り込んできたのだった。

客車の中は静まり返り、俺以外に乗客がいるのかどうかは分からなかった。
B寝台のベッドは、昭和で時間が止まったかのような空間だった。
カーテンの隙間から外を覗くと、列車は驚くほどゆっくり走っていた。
まあ、いくらなんでも朝までには横浜に着いている事だろう。
ベッドにてキットに入れる説明書を折るなどの作業をしてから、朝まで眠った。

寝台客車の朝は清々しく、こうして俺は横浜にたどり着き、つつがなくその日のイベントをこなす事が出来たのだった。


懐かしい思い出。
気が付けば「銀河」は今年の春に廃止、WHFも無くなってしまった。




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よく訓練された温泉天国と
そうではない温泉天国だ。


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